スポーツ推薦が不安!推薦入学にするべき人、やめておくべき人【合格してからが本当の戦い】

学校&勉強ブログ

この記事は

  • スポーツ推薦で入学を考えている学生、保護者の方
  • スポーツ推薦が心配だと考えている方
  • スポーツ推薦にしようかどうか迷っている方

へ向けた内容です

スポーツ推薦で入学したけど

部活動で上手くいかない人

勉強についていけない人

学校生活に、友人関係になじめない人たくさんいます

ここに高校の中退者数と中退の割合を示したグラフがあります

これは文部科学省が出しているデータをグラフ化したものです(参照:教育実行再生会議資料

このグラフをみてお気づきになるでしょうか?

ここに記されている高校生の数の内訳には、スポーツ推薦だとか一般入学だとかの分類訳はありません

スポーツ推薦はあくまでも

入学試験の通過を簡単にする制度です

学校生活の安全や安心を保証するものではありません

入試は安全だけど

高校生活は?

しかも

スポーツ推薦での入試は、一般と違い特別です

その特別という言葉を言い換えると「甘さ」です

本来、一定数の募集に対し、成績順に入学できる仕組みである入試で

特別な配慮がなされて入学試験を受けられるのですから「甘さ」以外の何物でもありません

「甘さ」に対しての「対価」は必ず発生します

その「対価」こそが、スポーツ推薦に関しての「リスク」です

スポーツ推薦での学校生活や、スポーツ推薦そのものに関する「リスク」を知ることで、不安を無くすことができます

私自身スポーツ推薦で高校へ入学し、悩んだ過去と

私が公立学校に勤めていた経験と学んだこと、スポーツ推薦で計30人以上入学させたことから紹介します

記事を読み終えると、スポーツ推薦で入学するかどうかを決めることができるようになります

もくじ

そもそもスポーツ推薦とは?

上の画像か、下の記事を参考にしてください

参考記事:▲【初進路の教師向け】高校へのスポーツ推薦で教師がするべき大切な事▲

簡単に説明すると

  • 高校からのスカウトでの入学
  • 練習会による入学
  • 自己推薦による入学
  • 他者推薦による入学

です

スカウトは、全国レベルの大会に出ていると声をかけられるという事で、入学OKというわけではありません

試験の点数はある程度考慮しますよ(低くても合格にしますよ)ということ

練習会とは、中学校の部活関係での選抜練習会などです

2年生の終わりごろや、種目によっては1年生からでもありますよね

自己推薦は、あなたが中学校教師(顧問)へ相談を持ち掛けて、先生が高校へ相談することです

他者推薦は、他校の先生が、あなたのことを高校の先生へ紹介してつながるというきっかけです

迷っているあなたへ

先ほども記事リンクを紹介しましたが

あなたが推薦を受けていたり

「スポーツ推薦」にしようか?「一般入学」にしようか?

と、迷っているなら

一度この記事をよんでみることをおススメします

スポーツ推薦をするかどうかの判断材料にもなります

参考記事:▲【学生向け】スポーツ推薦での高校入学で気を付けること【決断はまだ早い?】▲

不安材料

スポーツ推薦にしようか、一般入学にしようかを迷っているあなたは

高校生活や先の見えない不安がありますよね?

新しい環境へ変わることはとっても不安な出来事です

大人の社会でも

就職や転職、引っ越したりすることで地域のコミュニティー(ご近所づきあい、交友関係、保育園、娯楽施設などなど)が変わったりもします

こういった変化は誰にとっても多少なりストレスになります

ですが

高校生活は転職や就職と違い

3年間という縛りがあります

その3年間を嫌な気持ちで過ごさないためにも

不安材料を確認しておきましょう

勉強

どのような入学であっても、レベルに大きな差が無ければ何とかなる場合が多いです

スポーツ推薦で入学する場合

あなたは違うかもしれませんが

大抵の生徒は、成績に不足があります

私が受け持ったスポーツ推薦の生徒も半分以上は成績に不足がありました

ここで言う不足とは「高校が一般入試で示す基準点」に対する不足です

スポーツ推薦を採用しているある高校では

スポーツ推薦者用のクラスを作っているところが多いです

一般の生徒とは違う学習内容であったり、カリキュラムが組まれたりします

ということは

本来の成績の基準以下の生徒たちが集まったクラスができるという事で

勉強内容も難しくない場合があります

試験で赤点(単位認定の基準以下)でも、追試で何とかしてくれる高校も多いです

一方

スポーツ推薦者も、一般のクラスへ入学させる高校もあります

そうなると学力も必要になってきます

もちろんですが、顧問や担任は進路指導の際、そのことは理解しているはずです

特に顧問は、高校の状況と、生徒の学力を絶対に理解しておかなければなりません

学力や成績もある程度あるので、勉強も部活動もしっかり取り組みたいというお子さん向けです

ですが、そういった高校は強豪校でない場合が多いです

また

スポーツ推薦であっても、希望すれば一般クラスへの入学も可能です(高校によって様々です)

でも、本人の希望のみでかなう訳ではありません

スポーツ推薦での試験を受けるけれども

ある一定の点数以上をとることができるのなら」一般クラスへの入学を認めます

という条件が付きます

そういった制度をしているかどうかは高校によって様々です

部活動は当然取り組むが、将来のために勉強もしっかりしたい

というお子さんならば

チャレンジしてみるのも良いかもしれません

ですが、もちろん部活動と勉強の両立が求められるので

学校生活は予想以上に大変になる可能性もあります

普段は勉強できない子が、スポーツ推薦をもらったが一般クラスを希望していた場合を考えると

たまたま一定数以上を入試でとることができて、一般クラスで勉強することになったら、とてもつらい学校生活(勉強面)が予想できますよね?

高校側も留年や退学を希望しているわけではありませんので

本人に合わせたコースを準備していますし、本人に合ったコースへの入学を希望しています

あなたの高校生活と将来とを考えて、レベルの高い勉強にも取り組むのかどうかは考えましょう

レベルがあっていれば勉強面は頑張ればなんとかなる場合が多いです

部活動

高校は力があればレギュラーになれます

中学校での部活動は、あくまでも義務教育下での取り組みです

顧問は教師が勤めている場合が多いので、教育の観点が強いです

どういうことかと言うと

中学3年生の最後の試合で、有力な1年生を出場させるか、力では劣る3年生を出すか?

ということです

中学校ならば、勝利至上主義ではない場合が多いです(もちろん顧問によってピンキリですが)

ですが、高校は1年生であっても有力ならばレギュラーです

高校の部活動は実力社会という事です

負けや勝利が確定している場合には選手交代で「おなさけ出場」もありますが

基本は実力主義だと考えましょう

なぜかというと

スポーツ推薦を採用している高校は私立高校です

私立高校は、結局は会社です

知名度を上げ入学希望者を多くとることで、入学金や授業料が入ってきます

知名度を上げるために「勝ってなんぼ」な訳です

もちろん、1年生でレギュラーになれたと言って、先輩に偉そうにしていたらどうなるかはわかると思います

高校で、あなたの確固たる地位を築きたいのならば、頑張ってレギュラーになることです

高校は力があればレギュラーになれる場所です

力があれば可愛がられやすいのも事実ですが

先輩も後輩もみんなが味方であり敵(ライバル)です

みんな仲良くという考えは中学校までにしておいた方がベターでしょう

実力主義という事で、割り切るところは割り切って取り組んだ方がお互いうまくいきます

学校生活

そもそもの学校生活(クラスや行事、友達など)で不安に思うことが多いのではないでしょうか?

同級生は、同じ部活ならばチームメイトでありライバルです

ですが、同じ部活動ならば仲良くもなりやすいです

私も、基本的には競技のことばかり話をしていました

違う部活動の生徒がいる場合でも周りから一目置かれる方法はあります

それは

実績を作ることです

あなたが取り組んでいる部活動の試合などで、良いパフォーマンスができれば評価されます

基本的には同じ競技ならば当たり前ですが、同じようにスポーツを志している違う部活動の生徒も、周りと同じように良い評価をしてくれます

ですが、もちろん嫉妬もあるでしょう

嫉妬から意地悪なことをされる場合もあります

ですが、部活動を本業に置いているスポーツ推薦者なら、部活動でやり返しましょう

嫉妬されるという事は、あなたが上手だという事です

コテンパンにやっつけて相手にしないのが得策です

ですが「いじめ」は別問題ですので、いじめ事案は先生に相談しましょう

あなたが、一生懸命に部活動に取り組み、成績を着実に出せていくのなら、あなたの周りには必ず良い子たちが集まってきます

実績を作り、自分で学校生活を有意義なものにしましょう

進路

高校へ入ったのは良いが、大学へは進学できるのだろうか・・・

こういった不安も多いです

スポーツ推薦の話をいただいているなら

高校の進学実績は、必ずリサーチしておきましょう

参考記事:▲【保護者向け】高校へのスポーツ推薦での基礎知識【スポーツ推薦って?】▲

大学進学を、スポーツ推薦ではなく勉強で、と考えるのならば

学力が必要になってきます

内部進学であっても、スポーツ推薦のクラスだけダメという学校もあります(それ相応の成績と点数が取れるなら大丈夫だと思いますが)

スポーツ推薦で大学進学を考えているが、希望する進学先がない場合

大抵、高校の顧問の先生が大学を紹介してくれます

顧問の先生の出身校や、卒業生の進学実績などで、色々な大学を希望はできます

スポーツ推薦で強豪大学を希望する場合はあなたの実績も必要になってきます

それと

高校と違い、名の知れた大学(強豪校)の場合は、必ず勉強面も重要視します

あなたが取り組んでいる競技を大学で続ける気ならば、大学の力も考慮し、勉強にもしっかりと取り組んでいかなければなりません

もちろん、大学であっても特待生度はありますが本当に一握りになってきますので期待はしない方が良いでしょう

大学進学に向けては、しっかりと勉強を取り組むことをおススメします

自己分析

あなたが、まだ、スポーツ推薦で入学しようかどうか迷っているなら参考にしてください

推薦入学するべき人と推薦入学をまだ考えるべき人を分けました

あくまでも参考ですが・・・

推薦入学するべき人

  • 今取り組んでいる競技に、将来にわたって関わる覚悟がある
  • 色々な高校を見て、比較し、悩んだ結果、やっぱり推薦をくれている高校が良いと思った
  • 勉強ではどうしようもないくらい勉強ができない

推薦入学をまだ考えるべき人

  • 親が行けと言う
  • 先生が行けと言う
  • 友達がその高校へ行くと決めているようだ
  • 何となくよさそうだと感じる
  • まだ決心ができない
  • 行きたい大学が、高校のスポーツ推薦者の進学実績にない

ここに挙げたのは一例ですが、推薦を決める人にも、迷っている人にも言えることがあります

それは

決めるのはあなた」ということ

誰かが言ってる、行ってるでは、自分の進路(人生)を人任せにしているようなものです

そうやって入学した生徒は後悔しています

決心ができていないという事は、不安があるという事です

どうしても高校側が獲得したい生徒なら、決めかねているあなたを待ってくれるし、説得もしてくれます、スポーツ推薦を急かすような高校は早くに人数確保をしたいだけです(もちろん、期日があるのでできるだけ早く答えは出すべきですが)

その先は考えていますか?

どんな高校生活であっても、卒業時や卒業後には必ず勉強は必要になってくるので、勉強はしっかり取り組みましょう

ケガのリスクは進路に響く

あなたもそうだと思いますが

人間は不安だとは感じても、リスクを具体的にイメージはしません

高校入学時には、誰もケガや入院をするなんて考えていないのです

自分が活躍する場面や、楽しい学校生活は思い浮かべても、ケガで長期入院するようなネガティブな想像はしません

ですが、実際にケガのリスクはスポーツにはつきものです

高校に入学し、今後のスポーツへの取り組みができない状態になったとしても部活動をクビになることはありませんし、学校自体を退学になることもありません

実力主義だと言っても高校はあくまでも教育機関なので、やめさせられることはありません

ですが、その競技に取り組み、実績を出すことで将来を描いていた場合には、進路変更を迫られます

ケガによって進路が大きく変わる可能性があるという事です

ケガをしたタイミングが選考会や公式戦などの場合は、実績が残せないのは言うまでもありません

推薦入学をしたけれども、ケガでほとんど出場できなかった人を私も何人も見てきました

そんな人たちが困るのが進路です

勉強ができる人にとってはある程度は大丈夫でしょうが、スポーツしかやっていなかった場合は危険です

なので、どんな状況であっても、勉強しておいて損はないので、いつ何が起こるか分からない競技者は勉強で万が一に備えておくべきです

部活動を一生懸命取り組む高校生になると勉強する時間がとても少なくなります

通信教育でも十分効果は出せます(あなた次第ですが(^^))

運動も勉強も早く取り組んだ方がやっぱり効果は高いですよね?

参考までにおススメの通信教育も読んでみてくださいね

参考記事:▲【中学生の親御さん必見】スタディサプリを利用するメリットとデメリット【気になることを全部まとめました】▲

社会的な評価は大学まで続ける方が高い

高校での都道府県大会の好成績、全国大会出場などは立派なタイトルです

ですが、会社、企業の採用の際、評価が高いのは大学でも競技を続けていた人です

大学で競技を辞めた理由を明確に、説得力を持って説明できたり

他に取り組んでいる素晴らしいことがあるなら話は別ですが

基本的に、会社は続ける人を好みます

そして、まだまだ競技者は評価が高く見られます

それは、実力主義のスポーツの世界で勝ち残り、協調性を持って、何事にも一生懸命に取り組む人だと思われるからです

「10年続けた」と「高校までは頑張った」ではやっぱり重みが違ってきます

将来を見据えるならばやっぱり部活動を続ける方が就職へのメリットは大きいです

ですが、部活動だけではもちろん話にはなりません

勉強が必要です

会社でも公務員でも、採用試験を実施している機関は多いです

10年競技を続けた頑張れる人であっても、自分をアピールできる場(面接)に残れないとダメですからね

結局ほとんどの場合で勉強は必要になってきます

生涯学習と言われている現代

勉強もしっかりと取り組んでいかなければならないということです

まとめ

推薦を決めかねている、不安に感じているときのアドバイスという事で紹介しました

まとめると

  • そもそも推薦は入学を安易にする制度です、学校生活を保障する制度ではありません
  • 決断を迫られているならよく考えて判断するべきです
  • 判断するときに考えることは
    • 勉強面は自分の希望するレベルか?
    • 部活動の上下関係や決まりなどは理解できているか?
    • 学校生活はどのようなものか?(クラス編成、行事、先輩の素行など)
    • 進学実績はどんな感じか?(特定の大学に偏っている場合は要注意)
  • 最終決断は絶対に「あなた」が下す事

他人の意見はあくまでも情報です、あなた自身で判断しましょう

勉強は生涯大切になってくる(大学を勉強で行く場合は問答無用で勉強が必須!!)

以上です

最後までご覧いただきありがとうございます

あなたの人生を幸せにするための参考になれば幸いです

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