#65【中学校社会科 歴史ノート】明治時代の諸改革と経済政策

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てぃ~ちゃ~Mです

今回は#65【中学校社会科 歴史】「明治時代の学制、税制、兵制と富国強兵、殖産興業」を紹介します

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もくじ

ノート用まとめ

明治維新の三大会改革

学制・・・全国に学校(6歳以上の男女)⇔学制反対一揆(高い授業料・建設費)

兵制・・・徴兵令(1873年)~満20歳以上の男子に3年間の義務→長男や金持ちは免除

     廃刀令・秩禄処分(1876年)

     血税(徴兵令)反対一揆

税制・・・地租改正条例(1873年)

年貢から土地にかかる税を現金で納めることに改めていった

地租・・・地価の3%の税

地価・・・土地の値打ちと面積などから決めた土地の価格

地券・・・地価や地租の額などが書かれた証明書

金納・・・土地所有者(地券を持っているもの)は現金で税を納める

明治政府

↑地租(地価の3%→2.5%(地租改正反対一揆)へ。現金での金納)

地主・自作農→→→地主・資本家

↑年貢(物納)           ⇒資本主義の形成

小作人   →→→農民・労働者

殖産興業・・・産業の振興のために工場を作って産業をさかんにしようという政策

・運輸・通信の整備

電信・・・1869年 東京・横浜間

郵便・・・1871年

鉄道・・・1872年 東京・横浜間。1874年 大阪・京都・神戸間

・貨幣制度の近代化

貨幣・・・1871年 円・銭・厘へ統一

銀行・・・1873年 第一国立銀行(金貨と交換できる兌換紙幣(だかんしへい)の発行権を持っている)→1882年 日本銀行(紙幣発行権を持つ)へ

・官営工場

官営模範工場・・・欧米から機械と技術者を呼ぶ。

富岡製糸場・・・1872年 群馬県にて生糸の生産と輸出(世界遺産)

造船・・・長崎の造船所

・民間資本の保護・・・三井、三菱、住友→財閥に発展

富国強兵とは明治時代の日本の改革のスローガン。三大改革を行うことで財政と兵隊と教育を行い、殖産興業という政策で、資本主義をもって財政を豊かにし、軍備を充実させて強くなろうとした

勉強復習、予習、テスト勉強などの参考にどうぞ(^_^)

▼歴史記事▼

本記事の内容: 明治時代初めごろの諸改革と経済政策がわかる

明治時代に入ると難しい言葉が多いですね

意味もよくわからない・・・

授業だけでは覚えられなかった・・・

明治の初めは改革が多いので覚えることも多いです

読み進めれば意味も内容も分かりますので大丈夫です

三大改革

まず知りましょう

  • 学制
  • 兵制
  • 税制

欧米列強に対抗する強い国を目指すために取り組んだ改革です

学校と兵隊と税金に関してですが、スローガン(主義主張)も掲げていますそれが

「富国強兵」

豊かな国で強い兵隊ということです

学制

学制の発布が1872年にあります

全国に学校を建設し義務教育を行うということです

すべての男女に「どの村、家でも学ばない子がいないようにする」ことを進めていきましたが、就学率はあまりよくはなかったです

理由は授業料や建設費の負担を地域が請け負わなければならなかったからです

高い費用のため学制反対一揆なども起こっています

兵制

政府は近代的な西洋式軍隊を作るために徴兵令を出します(1873年)。

この徴兵令は士族や平民関係なく20歳以上の男子に3年間義務付けられました

もう一つの理由は武士階級の解体があります。前回紹介しましたが、秩禄処分が行われたのは1876年。政府の財源の3割が武士への給料に充てられていました。

この武士階級の解体までの準備が徴兵令です。一般人から兵隊を選ぶことで武士という存在をなくしていきます。

長男やお金を払った人は免除されるものですが、全員が全員軍隊に行きたいわけではありません。

農家の働き手が奪われる、殺されるかもしれない・・・という不安から反対一揆(血税反対一揆)や「徴兵免役心得」という本もよく売れ、兵制に反対する人も多くいました。

ちなみに徴兵免役心得には、どうやって逃れるかが書かれているのですが、例えばしょうゆをたくさん飲むであったり、視力検査で見えませんというなどいろいろありました。

政府は進めたい。農家は反対。国民の思いとは逆ですね。

税制

江戸時代の税は年貢

何度か紹介していますが、江戸時代は経済の基本に米がありました。だから(それだけではないですが)経済的に厳しい状態が続きました。この米が基本にある状態から変革していきます

それが、地租改正条例(1873年)です

明治政府は米から貨幣へと税を変えるのですが、これには負担者の変化があります。

江戸時代は米で税を納めて、その米を換金する必要がありました。お米のままでサービスは受けれない変えないのが江戸時代です。だから大名も幕府も貨幣を得るためにお米を換金するのですが、お米をお金に換えるとき、不作の場合と豊作の場合でコメの値段は変化します。ということは、年貢として納めるお米の量は一定でも換金したときの幕府の、大名の収入は変わってくるということです。

簡単に言うと収入が安定しなかったのが江戸時代

この換金の手間や換金することでのマイナスを換金者=納税者=国民にしたわけです。

税は納めないといけないけど、お金に換える負担も国民に強いるという政府のやり方に変わりました。

税とは昔の読み方でいうと「力」です。税を制する者は「力」を制するわけです。

(参考:▲閲覧注意記事「学校は吸い取られる仕組みのスタート」▲で税についても触れてます)

この年貢から地租という変化ですが、地租とは土地にかかる税だと理解してください。年貢から「土地にかかる税を現金で納めることに改めていった」ことが地租改正です

  • 地租・・・地価の3%の税
  • 地価・・・土地の値打ちと面積などから決めた土地の価格
  • 地券・・・地価や地租の額などが書かれた証明書
  • 金納・・・土地所有者(地券を持っているもの)は現金で税を納める

政府の財源は安定するが国民の負担は時々厳しいものになります。換金の手間や価格の変動から、反対一揆があちこちで起こりました。1877年には3%から2.5%へと引き下げられました

明治政府

↑地租(地価の3%→2.5%へ。現金での金納)

地主・自作農→→→地主・資本家

↑年貢(物納)           ⇒資本主義の形成

小作人   →→→農民・労働者

殖産興業

産業の振興のために工場を作って産業をさかんにしようという政策

  • 運輸・通信の整備

電信・・・1869年 東京・横浜間

郵便・・・1871年

鉄道・・・1872年 東京・横浜間。1874年 大阪・京都・神戸間

  • 貨幣制度の近代化

貨幣・・・1871年 円・銭・厘へ統一

銀行・・・1873年 第一国立銀行(金貨と交換できる兌換紙幣(だかんしへい)の発行権を持っている)→1882年 日本銀行(紙幣発行権を持つ)へ

  • 官営工場

官営模範工場・・・欧米から機械と技術者を呼ぶ。

富岡製糸場・・・1872年 群馬県にて生糸の生産と輸出(世界遺産)

(参考:▲日本の世界遺産を知る【中学校のテストでもよく出る世界遺産はこれ】▲

造船・・・長崎の造船所

  • 民間資本の保護・・・三井、三菱、住友→財閥に発展

まとめ

富国強兵とは三大改革を行うことで財政と兵隊と教育を行い、殖産興業という政策で、資本主義をもって財政を豊かにし、軍備を充実させて強くなろうという日本の改革です

問題

頻出問題①

欧米列強に国力で大きな差をつけられていることを背景に、国家の経済を発展させて軍事力の増強を促すスローガンを何というか。

答えはこちら

頻出問題②

「おもな内容は、課税標準を従来の収穫量から地価に改める、税率は100分の3をもって定率とする、物納を廃し,すべて金納とする。」

この制度は何という条例をもとに整えられたか。下の〇〇に当てはまる語句を答えなさい。

【○○○○条例】

答えはこちら

頻出問題③

殖産興業により近代化を図る日本は、官営模範工場である富岡製糸場を設立する。現在世界遺産にもなっているこの富岡製糸場は何県にあるか答えなさい。

答えはこちら

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