こんにちは
てぃーちゃーMです
- グラフ問題は苦手だ・・・
- 何のことを言っているのかさっぱりだ・・・
- グラフ問題は後回し・・・
グラフ問題って難しそうに見えますよね?
でも、見るべきポイントをつかみ問題が簡単に解けるなら
そんな方法って知りたいですよね?
今回は、グラフ問題に強くなるために、資料や問題を見るポイントを説明します
もくじ
グラフ問題は解けないといけないの?
グラフに限らず、資料問題は完璧にできるようになっておくべきです
「グラフ問題はできなくてもいいから、他の問題を完璧にしろ!」
以前、学校に勤めていたころ他の先生のこんな指導を聞いたことがありました
こんな言葉を聞くとあなたはどう思いますか?
「先生の言ってることだから大丈夫だ」
そう思っているあなたは要注意です
2020年度のある都道府県の高校入試問題を見てみると
グラフを含む資料問題が出題されていますが
20問中(選択解答の全解答含めるともう少し増えます)実に半分の問題が資料関連(グラフだけに限らず)の読み解き問題になっています(主に地理と公民)
半分は純粋なグラフ問題とは言いませんが
その資料問題10問中実に6問がグラフ問題です
あなたが入試での点数は「みんなが取れている半分でいいや」「50点でいいや」
と思っているならばこの先の文章は読み進めなくても良いです
ですが
資料問題に強くなり、グラフ問題で間違いを無くし
少しでも点数をアップさせ
あなた自身の進路の幅、将来の可能性を広げたいと考えるなら
この先の文章を読んでみることをおススメします
問題集を持っていない人は早めに購入し対策しましょう↓↓↓
各グラフの特徴
グラフを読み取るには、そのグラフの特徴を知っていたほうが良いです
中学校で覚えるべきグラフは
- 円グラフ
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
この3つです
円グラフ
特徴
円グラフは、円全体を100%として、その中にどれだけの割合を占めているかを表すのに適するグラフです
項目の割合を扇の形で表したグラフで、扇の割合が大きいほど、その項目に占める割合が多いことがわかるグラフです
例えば、テストでもよく出てくるグラフを見てみます
これは2014年の世界の銅の産出量の割合を示したグラフです
このグラフからわかることは
- 世界の銅の生産量
- 世界の銅の生産量が多い国はどこか
- おおよそどれぐらいの割合なのか
といったことが読み取れます
ここでは
円グラフの真ん中の数字から、世界の銅の生産量は1,850万トンという事がわかります(単位に注意すること)
グラフの割合から
- チリが一番多く
- チリだけで生産量の約3割を占めていることがわかります
- 上位の三カ国で約半数を占めていることも読み取れます
こういった基本的なことが読み取れることがまず大切です
円グラフがどうやって出題されるか?
先ほどの円グラフからパッと見てわかる情報は
- 世界の銅の生産量は1,850万トン
- チリが一番多く、約3割を占めている
- 上位の三カ国で約半数を占めている
という事ぐらいですが
テストなどでは問題として出される場合、少しひねられます
例えば
【チリの生産量はどれぐらいか?】
といった、割合ではなく数量を答えさせる問題であったりします
(解答例)1850万×(31/100)=537.5万トン
また
【上位5カ国の内アメリカ大陸にある国をすべて選べ】
といった、関連問題などです
この場合、アメリカ大陸ですので南北ともに入れると、チリ、ペルー、アメリカの三カ国が入ります
他にも、最近の入試問題ではこういった問題もありました
食用の穀物の供給量に占める「過程での廃棄量」の割合を示した円グラフに関する問題で
上位2つの過程に対する対策を選択肢から選べという問題でした
グラフと項目はこんなので
選択肢は
- 効率的な生産で農業生産技術の向上
- 必要とする食品の購入を促す啓発
- 温度管理など輸送システムの構築
- 収穫後の保管施設の改良
- 製造過程において規格外は別利用
これらの対策である選択肢を上のグラフに当てはめると
- 効率的な生産で農業生産技術の向上・・・・・農業生産過程での廃棄量
- 必要とする食品の購入を促す啓発・・・・・・消費過程での廃棄量
- 温度管理など輸送システムの構築・・・・・・流通過程での廃棄量
- 収穫後の保管施設の改良・・・・・・・・・・収穫後の取り扱い・貯蔵過程での廃棄量
- 製造過程において規格外は別利用・・・・・・加工・包装過程での廃棄量
こうなる
この問題の解き方は
- 上位二項目を探す事
- それぞれのグラフの項目を理解すること
- グラフの項目に対する対策を選択肢から選ぶこと
- 上位二項目の対策を選択肢から選ぶこと
です
たくさんの文字が書かれていることで、一見すると情報量が多く感じますが
書いている内容は理解しやすく簡単です
内容自体は簡単ですが、一つ一つのグラフの項目を対策と照らし合わせることが手間といえますね
難しくはないけど時間がかかるという事ですね
円グラフで気をつけることは
データは時計回り順で並べるということ
0時(12時)から右周りで進むという事ですね
そして、生産量の最後の方に「その他」がありますが、色々な細かい要素がまとめられた「その他」はグラフの内容によってはとても大きくなることもありますが、必ず最後に表示されます
例外として、よくあるのが「支持する」「支持しない」「どちらでもない」など、内閣を支持する割合を円グラフで表したり
「賛成」「反対」「どちらでもない」など、「今の○○をどう思うか?」などのアンケートのようなデータを円グラフで表すことが有りますが
こういった円グラフのデータの場合、必ずしも多いモノ順で時計回りで並ぶわけではありません
棒グラフ
特徴
項目のデータ量(数や量など)を棒の高さや長さで大小を表したグラフになります
多い・少ないを判断しやすいので、データの比較などに適しています
例えば、テストによく出てくる棒グラフを載せると
あなたも見たことが有ると思います
そうです、人口ピラミッドですね(出典:総務省 国勢調査及び国立社会保障)
グラフだけだと比べにくい部分もありますが、数字も書き込まれているとわかりやすいですね
他にも、国連の分担金に関するグラフではこうなります
こういった棒グラフからわかることが
【一番多い、少ない階層がわかる】
ということです
上の二つのグラフですが、人口ピラミッドの場合、一つのグラフだけで出てくることは珍しいです
大抵3種類同時に出てくる場合が多いのですが、3種類並んだ人口ピラミッドからは
時代の変化や、発展途上国や先進国に見られる人口ピラミッドの形はどれ?といった問題がよく出題されたり
並べ替えなどでも出題されたりします
国連の分担金に関しては地理と公民の複合問題で出題されやすいです
出題というより解答としては、
「日本は常任理事国ではないのに分担金が多く、それだけ貢献している・・・」という事を書かせる問題があったりします(一例ですが・・・)
また
棒グラフは他にも種類があります
一つの棒にいくつかのデータを積み上げた棒グラフです
これは、年齢別の農業をしている人の数を表しているグラフになりますが
上のグラフが2005年
下のグラフが2015年
同じ項目でグラフが作られているので、変化の大小はわかりやすいですが
読み取りにくいのが
【各項目ごとの変化】
年代ごとの同じ項目が、同じ高さの位置から並んでいないので比較となると非常に見にくいです
ですが、試験では、あえて読み取りにくい問題を出したりします
例えば、「農業就業者の65歳以上は2005年と比べると2015年は2倍以上減っている」〇か×か、みたいな問題です
65才以上だけのグラフではないので、切り取って、もしくは、目盛りを数えていき、比較し直さないといけないので、面倒なグラフの問題です
ですが、面倒なだけで難しくはありません、目盛りを数えることができれば答えはわかります
もう一つ、棒グラフ(積み上げ式ではない)でよく見るのが、折れ線グラフと一緒に使われているものがあります
それが
雨温図です
これは世界のある地域の雨温図ですが
雨温図は
- 日本の特徴的なモノは覚える
- 世界のある地域の気候は覚える
といった考えで大丈夫です
雨温図がどういった形で出題されるか?
日本の特徴的な気候は覚える
日本の気候は、太平洋側、日本海側など地域によって違いがあります
日本地図のいくつかの地域に印が打たれていて、次の雨温図の地域はどこか、地図中の印から選べ
みたいな問題です
教科書には絶対に載っている日本の気候区分
必ず確認しておきましょう
関連記事【日本の気候区分】
世界のある地域の気候を覚える
入試では、一問一答で気候を答えさせる問題は少ないです
一問一答より、世界地図のある地域が塗られていて、次の地域の雨温図はどれか選べといった問題が多いです
よくあるのが
- アメリカ西海岸の地中海性気候
- アフリカ内陸部、オーストラリア内陸部の熱帯地域
- 東南アジアのスコールの資料から地域を答えさせる問題
などです
日本の気候区分より気候帯を答える方がわかりやすいですが
気候帯も例えば温帯で
- 温暖湿潤気候
- 地中海性気候
- 西岸海洋性気候
と3種類分類されるので
特徴もとらえておく必要があります
関連記事【世界の気候帯】
棒グラフで気をつけること
先ほども書きましたが、積み上げ式の棒グラフの場合、一つの項目だけの変化を見ようとすると見えにくかったりする場合がありますので、読み間違いや目盛りの単位などには気をつけましょう
折れ線グラフ
特徴
ある一つの項目の時系列など「連続的な変化」を見やすくしたグラフになっています
縦軸にはデータ量、横軸には時間の経過(年、月、日など)をとり
それぞれのデータ量を線で結んだグラフになります
そのデータの量が増えたのか減ったのかを見比べやすいグラフになりますね
例えば、先ほど棒グラフでも紹介した雨温図ですが
棒グラフ以外にも、線が入っていますよね?
これが折れ線グラフです
比較的小さいので滑らかな線に見えますが、それぞれの月の平均気温を結んでいます
見てわかることですが
どのグラフも真ん中の時期にグラフの山が高くなっていますよね
という事は、6~8月に気温が高くなっているという事がわかります
6~8月に気温が高くなるという事で、北半球の地域ばかりだという事もわかります
折れ線グラフがどうやって出題されるか?
ある都道府県の最近の入試の一部ですが
折れ線グラフの読み取りが必要です
国内総生産のグラフ(左)は石油危機の時期がわかっていれば、折れ線グラフが大幅に増加(右上がり)した時期と合わせてわかる(石油危機:1970年代・・・1973年からと1979年から)
一時的な現象と、その後の継続した増加が読み取れれば大丈夫
乳幼児死亡率のグラフ(右)は、約10分の1になっているグラフを読み取る必要がある
上から
エは23ぐらいから10まで
ウは8ぐらいから4まで
アは15ぐらいから1~2ぐらいまで
イは5ぐらいから1ぐらいまで
なので10分の1ほど下がっている可能性のあるグラフはアになる
折れ線グラフで気をつけること
一番大切なものが目盛りです
大抵の場合、表示されている目盛りの数字がグラフによって違います
中には、同じ問題なのに目盛りの数字の基準が違っていたりする場合もあります
読み間違いによる勘違いは本当に多くあるので気を付けてください
まとめ
今回は
グラフ問題に強くなるための資料を読みとくポイントを紹介しました
一番大切なことは、グラフを理解し、何について、どれだけの量が、どのような形で表されているかを読み取ることです
難しそうな言葉や、大きな数字が書かれていても
落ち着いてみてみれば、あなたの持っている知識で解ける問題ばかりです
落ち着いて取り組みましょう
そして
中学校で必要なグラフは3つ
- 円グラフ
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
です
それぞれに特徴がありますが、どのグラフにおいても入試では、時系列での比較は毎回のように出題されます
そのほか、問題集などでよく目にする基本的なグラフは覚えておいた方が良いです
もう一度書いておきますが
グラフ全般に言えることが、変化や内容を読み取る力がいるという事
割合の変化や時系列の変化、量の違いなど基本的なところで良いのだが、情報量が多くなるとややこしく感じる
それが試験官の狙いです
試験官の狙いに対して、あなたがしっかり学び、理解し取り組むことで対処できます
あえて資料問題以外の簡単な問題を取れという先生もいるが
点数をアップさせたいなら必ず資料読み解き問題はできるようになっておきましょう
最後までご覧いただきありがとうございました
あなたの将来と希望の進路をつかんでください
応援します
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