こんにちは
てぃーちゃーMです
「スポーツ推薦での入学で大丈夫かなの?」
「スポーツ推薦ってお金はかかるの?」
「高校中退は絶対避けたい・・・」
スポーツ推薦ってわからないことや不安が多いですよね?
この記事を読むことで
スポーツでの推薦入学のメリットとリスクがわかります
私も大阪で10年間公立の教師をし、スポーツ推薦で合計30名ほど入学させました
なので、保護者の方の基本的な「わからない」に共感できます
ここで書いている内容は
- スポーツ推薦って何?
- スポーツ推薦でのメリット
- スポーツ推薦でのリスク
- お金
に関してです
もくじ
スポーツ推薦ってなに?
詳しい概要に関してはこちらを参考にしてください
(参考:▲【初進路の教師向け】高校へのスポーツ推薦で教師がするべき大切な事▲)
簡単に説明すると
- 高校からのスカウトでの入学
- 練習会による入学
- 自己推薦による入学
- 他者推薦による入学
です
スカウトは、全国レベルの大会に出ていると声をかけられるという事ですね
練習会とは、学校説明会やセレクションなど高校が主催するものと、中学校の競技の団体が主催する選抜練習会などがあります
そこで、高校の先生の目に留まるという事です
自己推薦は、中学校教師(顧問)が高校へ打診することです
他者推薦は、他校の先生が高校の先生へ情報提供をすることです
学校で行われているクラブ活動(スポーツ)では、ほとんどの部活動が何らかの大会に出場します
その大会などで良い成績を出したり、活躍している選手がいると、私立高校は欲しがります
なぜか?
私立高校はあくまでも会社(学校法人)です、儲けなければやっていけません
だから、良い人材に入学してもらえると、学校ブランドの価値が上がります
学校ブランドの価値が上がると入学希望者が増えます
だからです
学校の魅力をアップさせるために、スポーツで活躍している学生をたくさん入学させているという事です
もちろん、高校によっては、スポーツに力を入れていない高校もあるし
経営者が変わることで、今まで部活動に力を入れていたの方針だったのに、力を入れなくなるといった経営方針が変わる学校もあります
それは伝統校だからと言って例外ではありませんので知っておいてください
スポーツ推薦でのメリット
- 入学時の学力の免除
- 費用の免除
- 環境
- 進路
入学時の学力の免除
スポーツ推薦は生徒にとっても、高校にとってもwin-winな制度です
なぜなら、高校は良い人材が確保できる
生徒にとっては、自分が行きたい高校に楽して入学できるからです
実際に、スポーツ推薦での入学者は、その高校の成績の基準より下の子供たちが多いです
なので、高校側もスポーツ推薦の生徒たちだけのクラスを設けていたりもします
入学試験でも基準点数を大幅に下げてもらえて、なおかつ、授業も案外優しくなるという事で、お子さんの学力が心配ならば、かなりオイシイ話です
費用の免除
高校でかかる費用が大幅に少なくなる可能性があります
学校の費用が安く抑えられると、外食の回数も多くできますし、旅行にも行けます
スポーツ推薦では、競技での成績がとても素晴らしい場合
高校側が費用の免除をしてでも入学してほしいと言ってきます
いわゆる「特待生」です
この特待生にはいろいろなパターンがあります
- 入学金免除
- 授業料免除
- 寮費の免除
- その他の諸費用免除
これらのどれか一つという場合もあれば
「全てを免除します」
という場合もあります
本来の入試で言うと、専願にしてくれたら入学金だけであったり
入試時のテストの点数が上位3位以内であれば全額免除など、入試が終わらなければわからなかったりするので
先に「特待生」という約束をしてくれることほどの安心感はありません
環境
競技に特化した時間割やカリキュラムが組まれている場合があるのと、周りの良い人材がさらなる高次元の環境を提供してくれます
スポーツ推薦を率先して行っている高校では、各地域からの猛者が集まってきます
その猛者たちと切磋琢磨するのですから当然レベルは上がります
人は、自力で自分を変えることもできます
ですが
環境が変わることで、環境への慣れの方が、圧倒的に早いし学べます
日本人から英語を学ぶよりも、直接、外国人と生活する方が英語は早く学べますよね?
環境が良ければスキルアップも加速度的です
進路
大学へのパイプがあるのがスポーツ推薦です
ほとんどの高校が、その競技がさかんな大学への進路先を持っています
高校で活躍できれば大学までの進路が確保されるのであれば、あなたにとっても安心感はさらにたかくなりますよね
実際に、スポーツ推薦の打診があった際、高校の先生はスポーツ推薦に関する資料をくれます
そこには必ず進学実績が載っていますので確認しましょう
ある意味、高校の先生の評価は、進学実績と言えます
一定の進学先が確保されるのであれば将来の見通しもたてやすくなりますよね
スポーツ推薦でのリスク
スポーツ推薦では必ずリスクを考慮した決断が必要です
メリットとデメリットは表裏一体です
表があれば裏もあります
良い面だけを見ていると後で
「そんなはずじゃなかった」となります
「あの時しっかり見ていれば・・・」とならないためにも、リスクを知っておきましょう
- 学力
- 維持費
- 選手として(ケガ・レギュラー)
- 進路
学力
勉強面で他クラスと差別化されます
メリットでも書きましたが、クラスが分けられるという事で、そのクラス(学校の学力ではなく)にあった授業が展開されます
という事は、学力向上を目指している場合、自分の目指している「授業内容と違う」となります
実際、私が学生の頃は、体育科ではなく「スポーツクラス」という名目で、スポーツ推薦者のクラスがありました
もちろんクラス替えは無く、3年間同じクラスメイトです
しかも学校は共学なのに、クラスは男子だけです
学校によって仕組みは違いますが、クラスの編成は確認しておきましょう
維持費
競技を部活動を続けるには費用が掛かります
場合によっては月に何万円もの部活動への寄付が求められたりもします
学校にかかる入学金や授業料、その他の諸費用が免除になる「特待生」でも、部活動の費用は別、という場合もあるので気を付けましょう
もちろん、クラブの費用も全額免除ということもありますが、私物はあくまでも自己負担です
高校で専門性を高めてやっていくとなると、消耗品、トレーニングのアイテム、サプリメントやプロテインなど結構出費は大きくなります
合宿も海外へ行く高校もありますので高額になる部活動もあります
遠征費や合宿費用、維持費や月の支出などを予想してある程度は準備しておきましょう
選手として
ケガ
競技にケガはつきものです
ケガをしたからと言って「退学です」とは言われません
「頑張って治して」と言われます
ですが、高校1年生で入学して早々、今後競技はできないほどのケガをした場合はどうしますか?
周りのみんなが成長していく中、あなたのお子さんがマネージャーでサポートするしかないとなるとどうでしょうか?
もちろんマネージャーも大切な選手の一員ですし、チームメイトです
学校側も決して中退させたりはしません
ですが、本人はどうとらえるかですよね
体を動かしたくても無理だと医者から言われ、3年間活躍できなくなる可能性を喜ぶでしょうか?
ですが、そういった可能性も考えないといけません
実際、違反行為などをして退学になる生徒もいますが、競技ができなくなり退学する生徒も中にはいます
そういったリスクも考えないといけませんよね
レギュラー
もう一つの大切な要素がレギュラーです
高校にはこういった仕組みを取る高校があります
本指名の生徒と抱き合わせでもう一人を推薦扱いにしてくれる
という高校です
どういうことかというと、
その高校への入学を迷っている有力なA君がいるとします
中学校の先生に対して、高校の先生が何とかA君を私たちの学校へと言っています
その特典が、その高校へ行きたがっていたB君を推薦扱いにしますよという形です
そのもうB君とは、選手としての力があまり無く、学力も低いため、その高校の推薦基準には達していない生徒で、中学校の教師からすると進路に困っていた生徒です
A君をその高校へ推してくれたら、B君推薦にします
ということでB君も進路が確定する
教師側からすると、進路が早く確定してくれるに越したことはありません
なので、中学校の教師はA君にその高校を勧めるようになる。というわけです
B君に待っている悲劇はレギュラーになれないという事です
そもそも高校はA君を欲しがったわけで、B君はいわばオマケです
進路
進路選択が狭くなります
高校のクラブの先生は、ある特定の大学には強いパイプを持っていたりします
強いパイプとは、大学も推薦で行けるという事です
ですが、どこの大学でもパイプが強いのかというとそういうわけではありません
ほとんどが自分の出身大学です
高校教師の推薦で持ってくる資料の実績はもちろん事実ですが、スポーツ推薦者の進路実績かどうかの確認は必要です
それと
特定の大学に多くが偏っている場合、違う大学へ本当に行けるのかどうかも確認しておきましょう
お子さんにとって、選択肢が少なくなる(場合によっては1本になる)ことはちょっと怖いですよね
お金
他の項目でもいくつか触れていますが
スポーツ推薦だからと言って、何もかもがタダになるというわけではないことをお伝えしました
もう一つ重要な事なのです
スポーツ推薦ではありませんが
高校入学の際、後から助成金などはもらえたりする可能性はありますが
あくまでも
「後からもらえる」
という事です
逆に言うと
まずは、お金をある一定額納めないといけないという事です
免除が何もないけれど、世帯の収入が少ないので、助成金や補助金が使えると思って、何もお金を準備していないと後で困ります
基本的に、入学が決まると入金までの時間は決められています
まずは、一旦払わなければなりませんので、金額には注意しましょう
ある程度前もって学費などを考えるのであれば保険は見直しておくべきです
マンガでわかる 9割の人が気がつかない保険のヒミツまとめ
スポーツ推薦は、その後の進路も含めての覚悟、中退というリスクも考え、納得の上での選択ならば、とても魅力的な制度です
スポーツ推薦でのメリット
- 入学時の学力の免除
- 費用の免除
- 環境
- 進路
スポーツ推薦でのリスク
- 学力
- 維持費
- 選手として(レギュラー、ケガ)
- 進路
これらを考慮したうえで、お子さんとよく話をしましょう
進路選択は人生の重要な選択ということをしっかりとお子さんにお伝えください
そして
お子さんの決断と
あなたの決断
が高校選択には必要ですのでくれぐれも慎重に
進路や人間関係、夫婦関係や、お子さんとの関係などで、不安だなと思うところがあるのなら、もしかしたらあなた自身が変革を起こすサインなのかもしれません
私も人間関係の改善や、自分が教員採用試験を合格するまで、その後の教師人生でも大いに参考になった本を紹介しておきます
ぜひ参考にしてください
また、質問や困ったことなどあれば連絡ください。少しでもお役に立てればと思っています
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