#20【中学校社会科 地理ノート】ヨーロッパ

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てぃ~ちゃ~Mです

今回は#20「ヨーロッパ(地理)」を紹介します

もくじ

▼今回のノート用文章はこちら▼

地域

アルプス山脈。ピレネー山脈。バルカン半島。イベリア半島。スカンジナビア半島(フィヨルド(ギザギザになっている地形で氷河が削り取った奥深い湾))。ライン川。ドナウ川。北海。ユーロトンネル(ロンドン~パリ)

亜寒帯~夏と冬の気温差が大きい

西岸海洋性気候~暖流(北大西洋海流)と偏西風(西側から吹く風)で暖かく湿り気が多い

地中海性気候~夏は高温で雨が少なく、冬は暖かく雨が多い

歴史

第一次・第二次世界大戦・・・戦場になり大きな被害

1958年・・・EEC(ヨーロッパ経済共同体)

1967年・・・EC(ヨーロッパ共同体)

1992年・・・マーストリヒト条約

1993年・・・EU(ヨーロッパ連合)結成

EU

・大きな経済力・・・アメリカに匹敵するGDP

・共通通貨ユーロ・・・ヨーロッパ市場の統合

・仕事など・・・

関税がない(EU間での貿易増える)

他国での労働が自由

各国で共通の資格(医師など)

人の行き来が活発になることで経済の活性化

経済格差の拡大や外国人労働者の拡大が問題になる

農業

収益性の高い混合農業がさかん

~畑作と家畜飼育。穀物と飼料作物とを輪作

フランス・・・EU最大の農業国(EUの穀倉)→海外へ輸出

・パリ盆地~小麦

・南部~ブドウ(ワイン)。地中海式農業(夏:乾燥に強いオリーブやオレンジ/冬:小麦)

・西部~酪農(乳製品)

オランダ・・・ポルダー(干拓地)を利用し園芸農業(チューリップなど)

スイス・・・移牧(夏は山で、冬はふもとの村で放牧)

鉱工業

ドイツ・・・EU最大の工業国

・ルール工業地域(エッセン・ケルンなど)~鉄鋼、化学、自動車→先端技術産業

・ライン川(国際河川)からユーロポートへ

国際河川・・・複数の国にまたがって流れる川。各国の船が自由に航行できる。

ユーロポート・・・オランダのロッテルダム。EU最大の貿易港

スイス・・・時計などの精密機械

フランス・・・航空機をイギリスやドイツなどと共同製作(エアバス)

イギリス・・・産業革命のはじまり(18世紀)。北海油田で石油を輸出

EUの取り組みと課題

リサイクル、リユース、リデュース(3R)、質素、倹約など・・・公害問題(酸性雨、ライン川の汚染など)から環境問題への取り組み

パークアンドライド、カーシェアリング・・・公害や温暖化、交通渋滞などをなくすため

再開発・・・古い景観を残し、より住みやすい街へ

経済格差、外国人労働者、EUからの離脱、国の経済破綻・・・

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内容

地理

覚えておく地名を書くと

アルプス山脈。ピレネー山脈。バルカン半島。イベリア半島。スカンジナビア半島(フィヨルド(ギザギザになっている地形で氷河が削り取った奥深い湾))。ライン川。ドナウ川。北海。

アルプス山脈はモンブランを最高峰とする各国にまたがる山脈で、アルプスヒマラヤ造山帯に属している。ヨーロッパ中央部を東西に横切っている山脈。

ピレネー山脈はイベリア半島(スペイン、ポルトガル)とヨーロッパの西部を分ける山脈

バルカン半島は歴史と絡んでくるので名称は覚えて、大体の場所は何となく知ってきましょう

(参考:▲【歴史ノート】第一次世界大戦▲)

スカンジナビア半島の沿岸には氷河によって削られてできた地形があり、それをフィヨルドという。リアス式海岸は地面が動いたことによってできるのに対し、フィヨルドは氷河が動いてできるもので違うので気を付けよう

ライン川やドナウ川は複数の国を流れている川です。いくつかの国を流れて、その川を自由に航行できる川のことを国際河川と言います。国際河川はよく出ますので、ドナウ川とライン川の2つの場所は覚えておきましょう

北海は石油が産出されるので一応押さえておきましょう

ユーロトンネルも海底トンネルで有名ですので一応

気候と地域

気候は農業とも関係してきます

日本の北海道との「緯度」の比較がよく問題で出てきます。地図帳などではヨーロッパの地図と日本のシルエットが比較として描かれていますので意識しておきましょう

亜寒帯~夏と冬の気温差が大きい

西岸海洋性気候~暖流(北大西洋海流)と偏西風(西側から吹く風)で暖かく湿り気が多い

暖流の北大西洋海流と偏西風のセットは選択問題などで出題されます。下の問題にも1問準備しておきます

地中海性気候~夏は高温で雨が少なく、冬は暖かく雨が多い

地中海式農業がおこなわれます。夏は乾燥に強いオリーブやオレンジの栽培がおこなわれ、冬は雨も降るので小麦栽培などが行われます

リゾートとして夏場は乾燥していて過ごしやすいという事、「ヨーロッパと言えば」というようなオリーブやオレンジ・レモンなどが生産されているので何となくつかみやすいとは思います

歴史

ヨーロッパは第一次世界大戦と第二次世界大戦で戦場になったという過去があります

(参考:▲第一次世界大戦▲ ▲第二次世界大戦▲

それ以前から領土の争いなどはたびたびありましたが、戦争の過去を教訓として一つにまとまる動きが見えてきました

1958年には経済的な結びつきからEEC(ヨーロッパ経済共同体)を結成します

1967年には、他のまとまりと統合されたことによりEC(ヨーロッパ共同体)となり

1992年のマーストリヒト条約によって、通貨の統合と政治的なまとまりを持つことになったそして誕生したのが「EU(ヨーロッパ連合)」です(1993年)

EU

2020年3月現在でEUが注目されているのはイギリスのEU離脱です(2月1日に離脱で現在は27か国)

政策に対してやイギリスへ移民が入ってくることが問題となったようです

ですがEUはもちろん世界に対しても大きな影響力を持っています

EUの大きな経済力は、アメリカに匹敵します(図参照「GDP」)

(GDPとは簡単に言うと、その国内でどれだけお金が使われたかを示すもの)

各国の経済をまとめるには同じ貨幣を使ったほうが便利です・EUでは共通通貨ユーロを導入しています。共通通貨を導入することでヨーロッパ市場の統合をしています。

仕事などでは、関税がない(EU間での貿易増える)。他国での労働が自由。各国で共通の資格(医師など)。があります

観光や休暇などでもパスポートなしで行き来ができるため、人の行き来が活発になることで経済の活性化につながります

ですが問題もあります

上手くいってる国には人が集まりやすく、仕事がない国には人が集まりにくいという事です

そうすると、広がっていくのが経済格差です。

また、人の行き来が自由な分、外国人労働者の拡大も社会問題になっていきます。

農業

収益性の高い混合農業がさかんに行われています

混合農業とは、畑作と家畜飼育を行う農業で、畑でできた作物を人間が食べる分としたり、家畜が食べる分としたりで作るものが違ったりします

ある時期は穀物を作り、ある時期は飼料作物をつくるという「輪作(りんさく)」も行われています

各国の農業を見ていくと

フランスはEU最大の農業国で「EUの穀倉」と言われます

ワインや小麦、チーズなど海外への輸出もたくさん行っています

・パリ盆地~小麦

・南部~ブドウ(ワイン)。地中海式農業(夏:乾燥に強いオリーブやオレンジ/冬:小麦)

・西部~酪農(乳製品)

オランダはヨーロッパの中央に位置していることもあり、輸出がさかん

国土は広くはないが、ポルダー(干拓地)を利用し園芸農業(チューリップ、野菜など)をおこなっている

スイス・・・移牧とよばれる放牧で、夏は山で、冬はふもとの村で放牧する農業が多い

鉱工業

ドイツはEU最大の工業国で、「ルール工業地域」とよばれるエッセンやケルンなど、工業が盛んな地域がある

そこでは、鉄鋼、化学、自動車や先端技術産業が多い

工業の発展には「ライン川(国際河川)」の存在がある

ライン川からユーロポートへと船を使って製品を運ぶ

そして世界へと輸出されていく。大きく重たい製品の輸送には船は欠かせない

日本も愛知県での自動車産業が発展しているのも、貿易港(名古屋港)があることが肝心です

国際河川・・・複数の国にまたがって流れる川。各国の船が自由に航行できる。

ユーロポート・・・オランダのロッテルダム。EU最大の貿易港

スイスは、永世中立国(戦争には参加も協力もしませんという国)でEUにも加盟していません。

ですが、EUは大切な貿易相手です

化学品や時計などの精密機械。国内の製造業も安定していることで他国との貿易を大切にしてる

世界的に見て経済的に安定している国なので、投資先にスイスを選んでいるのも多いです。

フランスやイギリス・ドイツなどの国々は、共同で航空機を製作していたりする(エアバス)

パーツ(部品や部位)を各国で生産し、集めて組み立てるという形だ

イギリスは産業革命のはじまった国(18世紀)(参考▲産業革命▲)。北海油田で石油を輸出している

EUの取り組みと課題

リサイクル、リユース、リデュース(3R)、質素、倹約など、モノを大切に、大事に使うという文化がある。

むかしからヨーロッパは環境に関する社会問題は多かった

産業革命の頃も、石炭の大量使用で、町が煙で曇って見えたり(シャーロックホームズのイメージ?)

上下水道が整備されていないことでペストが流行したりといろいろあった地域です

だからこそ公害問題に対してはいち早く取り組んだ地域でもあります

工場の排煙から酸性雨の被害があったことも、一つの国の問題ではなく、陸続きになっているヨーロッパではほかの国にも迷惑をかけてしまう

だからこそまとまって取り組むべきだという考えですね

ライン川の汚染なども、国際河川ということは各国の問題です

環境を守るための取り組みもあります

パークアンドライドは、郊外に自家用車は止めて、街中は公共機関を利用するという取り組み

カーシェアリングは、乗り捨て自由な車の共同使用です

公害や温暖化、交通渋滞などをなくすためのとりくみが行われているのがヨーロッパ(環境大国)ですね

その他、古い景観を残し、より住みやすい街への「再開発」などもしています

まとめ

経済格差、外国人労働者、EUからの離脱、国の経済破綻などの問題も多く抱えていますが、世界的に大きな影響力を持っているEUの歴史、ヨーロッパ各国の地理と歴史は覚えておきましょう

公民分野でも憲法や人権に関しては取り上げやすい地域です(参考▲人権の歴史▲

革命の歴史と人権の公民と地理的な状況は複合的なテスト問題になりやすいので、関連性を持って覚えるようにしましょう

問題

頻出問題①

氷河による侵食作用によって形成された複雑な地形の湾・入り江のことを何というか答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/18/post-3367/

頻出問題②

西側のヨーロッパで温暖な西岸海洋性気候をもたらす要因は海流と風の影響がある。以下の組み合わせから正しい組み合わせを選んで記号で答えなさい

ア:西ヨーロッパは北大西洋海流と季節風の影響で高緯度であっても比較的暖かい

イ:西ヨーロッパはペルー海流と季節風の影響で高緯度であっても比較的暖かい

ウ:西ヨーロッパはリマン海流と偏西風の影響で高緯度であっても比較的暖かい

エ:西ヨーロッパは北大西洋海流と偏西風の影響で高緯度であっても比較的暖かい

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/18/post-3370/

頻出問題③

ある河川が複数の国家の領土を流れるとき、沿岸の国が条約を締結して外国籍の船舶でも自由に航行できるようにした河川を何というか漢字4字で答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/03/18/post-3373/

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