こんにちは
てぃーちゃーMです
本日は
オンライン授業のメリットとデメリットについて説明します
私は2010年から2019年の8月まで中学校社会科の教師として教壇に立っていました
もとからオンラインの活用やこれからの日本における
学校教育が変化するだろうと感じ
ネットで社会科の基礎を
皆さんに届けようと思い公立学校教員を退職しました
もくじ
オンライン授業は反転授業
反転授業
あなたは「反転授業」という言葉をご存じですか?
反転授業とは,授業と宿題の役割を「反転」させ,授業時間外にデジタル教材等により知識習得を済ませ,教室では知識確認や問題解決学習を行う授業形態のことを指す。
引用:反転授業 ICTによる教育改革の進展(重田 勝介)
とあります
簡単に言うと
「ネットで先に予習をしておく」
ということです
あらかじめ、基本を理解したうえで
応用問題や理解が難しかったところを学校で細かく指導するという形です
あらかじめ学習している分
応用問題に対しても理解が早い、重複する指導が無くて済むというところがあります
学校での「学習」と家での宿題などの「復習」を
家での「予習」から学校での「応用学習」という形に順番を反転させているスタイルです
反転授業はオンライン授業であるべきか?というとそうではありません
各担当の教員が事前に授業内容を
どんなお子さんでも一人で「予習」できるような課題を与えてあげればできます
ですが
これだけ情報化が進んだ現代で
このネットというテクノロジーを利用しない手はありません
だから
オンライン授業は反転授業というタイトルにしています
今までの学校授業
昔から現在まで、基本的な学校教育の役割は
先生が前に立って
- 挨拶
- 小話(あったりなかったり長かったり)
- 説明
- 板書(黒板の文字を書き写す)
- 課題(あったりなかったり)
みたいな流れで進みます
基本的な学校教育では
単元(その授業でやる内容)の説明が必ずあります
例えば、小学校で2けたの足し算をやる場合は
やり方を教えてから、簡単な問題、応用問題などへと展開していきます(私の専門が中学校社会科なので小学校の算数の例は予想ですが・・・)
内容の説明がないと初めて出会う授業内容の意味が分からないですよね
だから先生がみんなにわかりやすいように説明するわけです
ですが、
基本的な学校での授業の場合
すでに内容を知っている、理解しているお子さんや
細かく説明してもいまいち理解が難しいお子さんや
聞く気がそもそも無いお子さんなども居て
場合によってはガチャガチャした中での学びになります
隣とおしゃべりをすると先生に怒られたりもあるでしょう
最近は「共同の学び」といって
グループワーク形式の授業を取り入れる学校も多いです
ですが、グループワークはそもそも
学力がある一定ある生徒同士がお互いに意見しあう中で
よりよい相乗効果、第三案の発見などが期待できます
学力がバラバラだと、よくできる子だけが取り組んで、学力の低い子はノートを完全コピー、グループへの不参加などがみられます
公議型の授業も、グループワークも
機会を見て、うまく取り入れて活用もできるのですが
教師はなかなか忙しいのが現状です
忙しい中、生徒のために
公議型(先生が前で説明)とグループワークとを取り入れる熱心でやさしい先生ももちろん存在します
ですが、私は両方を積極的に取り入れる教師には出会うことはありませんでした
もちろんベテランの先生の講義型の授業は
授業のつかみが
ためになる、衝撃の真実、笑い
と、すごい先生もいました
私にとってもすごく学びになりました
ですが、その先輩教員(教員歴20年ほどの師匠)も
「グループワークはこの学校ではできない」と言っていたほどです
ですが、これからのグローバル社会において、国の方針において
- 自分の意見を言える人物
- 話を聞くことのできる協調性
- 話をまとめることのできるリーダーシップなど
様々なスキルが求められているのが現状です
ですが、もう一度言います
教師は現場が、毎日が忙しいのです
だから、一生懸命だけれども、「こなし作業的」な授業が多くなってしまいます
そんな今の学校教育だからこそ
今までと違う学習スタイルを考えてみてもいいんじゃないかという事です
ちなみに反転授業は今に始まったスタイルではありません30年ほど前から言われているスタイルではあります
オンライン授業のメリットとデメリット
メリット
- 自分のペースで学習できる
- 知りたいことをすぐに検索できる
- わかっているところを飛ばせる
自分のペースで学習できる
体調が悪くても学校へ行かなければならない・・・
みんなには理解されがたい持病がある・・・
毎日嫌なこと言われるのに学校に行けと言われる・・・
つらいですよね
2020年4月現在
緊急事態宣言が出されるかどうかという記事が出てきました(4月6日)
コロナウイルスです
学校で授業がしたくても授業ができない現状だからオンライン?
そうでなくてもいいと思います
そもそもオンライン(ネット授業)の場合は
時間を気にせず自分のタイミングで自分のペースで取り組むことができます
友達がまわりに必要なわけでもありません
自分のペースで何度でも学習に取り組めるという事です
知りたいことをすぐに検索できる
基本的に、オンラインならばネット検索も簡単です
知りたいことはパソコンに打ち込めば
知りたいことはすぐに検索できます
わかりにくい内容でも、調べるとわかりやすく説明しているサイトに出会えることもたくさんあります
わかっているところを飛ばせる
理解しているところ、知っているところを聞くのって面倒ですよね
何度も同じ話を聞かなきゃいけないのもつらいですよね
オンラインならわかっているところ
すでに習った、理解しているところは飛ばせます
理解可能であればどんどん先の課題へ取り組むことができます
先に学習をすますことで
学校でのより深い内容理解につながるし
時間の節約になって、自分の好きなことに取り組む時間を作ることおできます
(参考記事:▲【中学生の親御さん必見】スタディサプリを利用するメリットとデメリット【気になることを全部まとめました】▲)
デメリット
- 共同の学びは難しい
- 理解できなくても質問できない
- 後回しになりがち
共同の学びは難しい
学校に行く目的は勉強だけではありません
休み時間の友達との時間も大切ですし
授業中の意見の交換も大切な学習になります
ですが
一人で学習をするという事になると
意見の交換や人の意見を聞く機会が極端に減ります
どちらも極端になるとメリットデメリットがあるのは当然ですが
グループワークや語らいが多い授業の場合だとその機会は減ってしまうのはさみしいですね
理解できなくても質問できない
わからないところを先生に聞けばわかるけど、オンラインなら先生がいないので聞けないということですね
ですが
公議型の授業でもなかなか先生への質問は恥ずかしかったり緊張したりします
でも先生は「わからないところがあったら手をあげなさい」とか
無理な行動を要求しがちです
内容がわからなくなると全部の理解が難しくなるので
その授業自体が嫌になってしまいます
一人で学習に取り組んでいて、わからないところが出てきてしまうと学習自体を放棄してしまいます
そういった面でいうと、まだ、学校での授業の方が質問したことに対しては答えが早く帰ってくると思います
後回しになりがち
オンラインと言っても、先生と顔が見合える双方向の通信システムならいいのですが
それはなかなか難しい
という事は
先生側からの一方的な配信になります
いつでも見れるから見ない
いつでもできるから結局やらない・・・
オンラインや反転授業は自主学習なので
自分自身の精神力が必要になってきます
子供なのに自分から積極的に勉強しようというお子さんは素晴らしいですが
そんなお子さんは30人学級で2割いれば学級経営は大成功です
どうしても、ほったらかしにされてしまうと勉強などが後回しになってしまうのが子供です
私の動画もなかなかご視聴いただく回数が上がりません(もっと改善していきます)
ゲームや友達との連絡など子供は忙しいですからね
まとめ
以上で今回の話はおしまいです
学習は何も学校で学ぶことだけではありません
保護者の方から聞く話も学びになりますし
隣近所のおじさんやおばさんから聞く話も学びになります
オンライン学習も学習の一つなだけです
(参考記事:▲【中学生の親御さん必見】スタディサプリを利用するメリットとデメリット【気になることを全部まとめました】▲)
より深い学びにつながるし、聞き逃したところを何度でも復習できる
自分のペースでより早く、よりゆっくり確認することができる
ですが、友達や先生とのコミュニケーションは極端に減るとうことです
忙しい子供たち
学校でも家庭でも時間を上手に使い
世界に通用する立派な人間に成長してほしいですね
各国で猛威を振るうコロナウイルス
みなさん御体にはきをつけて、予防をしてお過ごしください
最後までご覧いただきありがとうございました
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