#24【中学校社会科 地理ノート】南アメリカ

地理一覧

こんにちは

てぃ~ちゃ~Mです

今回は#24「南アメリカ(地理)」を紹介します

もくじ

▼今回のノート用文章はこちら▼

地域

自然と気候

・アンデス山脈~6000m級の山々。環太平洋造山帯の一部。高山都市は赤道近くでも涼しい

・アマゾン川~世界一の流域面積。セルバ(熱帯雨林)が広がる

・ラプラタ川~南米の穀倉地帯。パンパ(草原)が広がる。温暖湿潤気候

歴史

15世紀~先住民による高度な文明・・・インカ帝国(南米ペルー辺り)、(アステカ帝国(北米メキシコ辺り))

16世紀~スペイン・ポルトガルが植民地支配

19世紀~植民地支配からの独立

現在~発展途上国も多く、貧富の格差がある地域

多民族文化・社会

・ヨーロッパ系白人・・・スペイン・ポルトガル系

・メスティーソ・・・白人と先住民の混血

・アメリカ先住民・・・インディオ

・アジア系・黒人・・・少数。日系人(日本からの移民と子孫)

ブラジルの産業(首都:ブラジリア)

プランテーション・・・企業経営

輸出用作物・・・コーヒー(世界1位)、大豆やバナナ

ブロイラー・・・食用の鶏(大豆の殻で飼育)世界2位

さとうきび・・・バイオエタノール(アルコール燃料)

地域開発

アマゾン川流域・・・牧場や農地に

カラジャス開発・・・鉄鉱石の世界的産地(環境破壊)

ダム開発・・・先住民の暮らしを無視。国は経済成長のためと言う

開発の影響

先住民の生活・・・焼き畑、漁ができなくなる

農民・・・「土地なき人に土地を」→無理な開発で土地が悪くなる→農地を手放し都市へ

都市・・・貧富の差とスラム

自然・・・製鉄に木炭→ユーカリの栽培→土壌汚染。カラジャス開発で農地の生産性が低下する→穀物メジャーの参入(大豆生産を大規模に行い続ける)

鉱工業

豊かな資源と労働力

自動車、航空機、製鉄、食品など輸出

BRICS

アルゼンチン

首都:ブエノスアイレス

産業:パンパ~南米の穀倉地帯・・・小麦(北半球が冬の時に収穫できる)。牧畜

工業:自動車

農産物、工業製品ともに輸出している

アンデス山脈の地域

高山都市~キト(エクアドル)・・・赤道直下。ラパスやクスコなど

農業:ジャガイモやトウモロコシ。リャマやアルパカ(高級織物)などの家畜飼育

チリ:銅の生産量世界1位

▼地理の記事一覧▼

内容

地域

赤道の位置

自然と気候

まず、南アメリカでキーワードのなるのが

  • アンデス山脈
  • アマゾン川とセルバ(熱帯雨林)
  • ラプラタ川とパンパ(草原)

になります

アンデス山脈とアルプス山脈はどっちだったかな?と迷ってしまうこともあるかもですが

アンデスの語源は「アンデネス」で、トウモロコシ栽培などをする段々畑をそう呼んでいることから「アンデス」になったようです

その他

「アルプスの少女ハイジ」や「アンデスの春」という歌で、リコーダーや歌を歌ったことはあるはず

もともとはボリビアの曲で、「La Mariposa マリポーサ(マリポッサ)」という、スペイン語で「蝶」の意味をもつ音楽(ほーらほーら踊れ今日は祭り アンデスの春~♪ってやつ)

何となくラテン系のノリかなって感じです(個人的な意見ですみません)

アンデス山脈は6000m級の山々からなる山脈地帯で、環太平洋造山帯の一部です。

アンデス山脈にも人は生活していて、そこは高いところにある高山都市です

標高が高いので赤道近くでも涼しいところ

例えば、エクアドルの首都キトや、ボリビアの都市ラパス。ペルーのクスコなどがある

このような地域で見られる農業がジャガイモやトウモロコシの栽培。リャマやアルパカなどの家畜飼育があるが、リャマは運搬用、アルパカは毛が織物などで使われます

アマゾン川も必ず覚えましょう

世界一の流域面積の河川です

アマゾン川には熱帯雨林が広がっていますが、この熱帯雨林をセルバと言います

問題などにはあまりならないかもしれませんが、定期テストぐらいには出るでしょう

また、以下のパンパと合わせた選択させる問題では入試などでも気を付けておくべきポイントです

ラプラタ川はアルゼンチンとウルグアイの間を流れる川ですが、パンパ(パンパス)と言われる草原が広がっている川になります

温暖な気候(温暖湿潤気候)で、ここは穀物栽培の盛んな南米の穀倉地帯で

北半球(赤道より北側(上側))が冬の時に、南半球は季節が反対だから

作物がとれます

小麦を北半球が冬の時に収穫することで輸出したりしています

他には、牧畜なんかもさかんです(牛、羊、馬)

中南米の歴史

中南米のことをラテンアメリカと呼びます

ラテンとはヨーロッパ(スペインやイタリア、ポルトガルなど)系の民族をさしますが

昔、南米はスペインやポルトガルの支配を受けた地域です

ヨーロッパから来るまでは

先住民による高度な文明が発達し、インカ帝国やアステカ帝国などが作られていました

(インカは南米ペルー辺り、アステカ帝国は北米メキシコ辺り)

ですが、16世紀にスペイン・ポルトガルがやってきて、黄金を奪い植民地支配します

プランテーションの経営などを行い、黒人奴隷を働かせて、白人の優位な社会を築いていきました

19世紀には植民地支配からの独立をしていきますが、社会構造(白人の社会)は大いにあります

現在でも、発展途上国も多く、貧富の格差がある地域と言えるでしょう

植民地支配は民族くの構成にも影響を与えています

  • ヨーロッパ系白人・・・スペイン・ポルトガル系
  • メスティーソ・・・白人と先住民の混血
  • アメリカ先住民・・・インディオ
  • アジア系・黒人・・・少数。日系人(日本からの移民と子孫)

多文化社会という平和的な見方もできますが、その背景には支配があるという事です

そんな南米のブラジルに注目します

ブラジル(首都:ブラジリア)

産業

植民地支配とつながりますが、プランテーションが今は企業によって行われいます

作物は輸出用で、コーヒー(世界1位)や大豆やバナナの生産がさかんです

大豆は、基本的には家畜のえさですが、バイオディーゼル(燃料)として使われる

燃料でいえば、さとうきびからえられる「バイオエタノール(アルコール燃料)」もある

ディーゼルは軽油でエタノールはガソリンの違いで理解していれば大丈夫です

その他、鶏肉は見たことがあるんじゃないでしょうか?

業務用スーパーなどでは、冷凍の鶏肉(ブロイラー)が大きな塊(1kgや2kg)で売っています。大豆の殻などで飼育し、世界2位の生産量を誇っています

地域開発

農業の生産や輸出も盛んなブラジルですが、その背景には地域の開発があります

アマゾン川流域を切り開き、牧場や農地に変える

そういった開発は、一気に自然環境を変えてしまう恐れがあります

自然環境が変われば動植物の生態にも影響をあたえます

カラジャスという地域の開発がありました

日本もブラジル開発に資金の援助をしています

カラジャスは鉄鉱石の世界的産地ですが、ここでは同時にユーカリの栽培を行っています

ユーカリをご存じでしょうか?

コアラが食べる葉っぱですね

コアラの赤ちゃんの生態をあなたはご存じでしょうか?

コアラの赤ちゃんはユーカリの葉っぱをいきなり食べません

コアラの赤ちゃんはお母さんのおなかの袋の中で成長するのですが、そこで食べるのは、お母さんの排せつ物です

コアラのおなかの中には、ユーカリの毒を消す微生物が住んでいますが

赤ちゃんコアラには生まれたときには微生物は住んでいません

だから、お母さんのおなかの中の微生物を、排せつ物を食べることで自分の体内に取り込むわけです

だから、ユーカリの毒性にも耐えられるという事です

ユーカリは成長が早くまっすぐ育つため、木材などに広く利用されていますが、周りの木々を枯らす(土壌を酸性にしてしまうことで土が悪くなる)特性を持っています

そのユーカリの木を切って、焼いて、木炭にして、製鉄に利用します

鉄は作れるのですが、鉄を作るために環境を変えてしまっているという事です

違うところでは、ダム開発があります

ブラジル政府は言います「ブラジルの経済成長にはまだまだ電力が必要だ」と

その電力を水力発電(ダム)で手に入れようというわけです

アマゾン川という巨大な水源を利用するので電力は確保されるのですが、ダム建設も環境を変えてしまいます

建設はもちろんですが、川をせき止めることにより、川の生き物がいなくなってしまう可能性も出てきます

地域の住民(先住民)の暮らしを無視する形になっています。

地域で漁をして暮らしている人には、反対運動をしている人もいます

開発の影響

国の方針としては、農民に「土地なき人に土地を」ということで、土地開発をしていきました

ですが、無理な開発で土地が悪くなり、農地を手放す農家も出てきました

先住民の生活は、先ほども書きましたが、漁や焼き畑ができなくなる

一方、暮らしに困った人たちが都市部に集まることで、スラム化してしまう地域もあり問題になっています

また、農地の生産性が低下したところや、新たな大規模開発にかかわってくるのが大企業で「穀物メジャー」と言われる農業生産から流通販売までを行う企業が入ってきます

そういった穀物メジャーが森林を一気に焼き払って、新たな農地を作り出し、道路も作って、大量に大豆などの生産をして輸出するとういう生産活動を行っています

人々に暮らしや仕事を与える一方環境も変わっていってしまう。難しい問題ですが、環境は大切にしたいですね

鉱工業

ブラジルは、豊かな資源と安い労働力によって、自動車、航空機、製鉄、食品など輸出に力を入れています

経済成長のめざましいBRICSの「B」はブラジルのことです

アルゼンチン

説明は少ないですがポイントだけ載せておきます

首都:ブエノスアイレス

産業:パンパ~南米の穀倉地帯・・・小麦(北半球が冬の時に収穫できる)。牧畜

工業:自動車

農産物、工業製品ともに輸出している

チリ:銅の生産量世界1位

まとめ

地理的な特徴から、赤道の位置は必ず覚えましょう

地名も上にあげている場所は名称とともに覚えておきましょう

様々な生産量のグラフもブラジルはよく見られます、グラフを見る機会があったら探しておくこともいいですね

アマゾン川と環境は結びつけやすいので、例えば日本の環境問題(時事的なものも含めて)も意識する機会にしてください

最後に、チリの銅は有名ですし、グラフのみから国名を当てさせる問題はよく出ます

チリと銅はセットで覚えましょう(世界の生産量の約3割程度)

問題

頻出問題①

南米のブラジルとその周辺国の熱帯雨林を流れ、大西洋に注ぐ世界で2番目に長い河川である。数多くの巨大な支流を持ち、流域面積は世界で一番大きいこの河川の名称を答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/23/post-3457/

頻出問題②

白人とラテンアメリカの先住民(インディオ)の混血である人々をさして何と呼ぶか答えなさい

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/23/post-3460/

頻出問題③

南米・アルゼンチン中部のラプラタ川流域に広がる草原地帯をカタカナ3字で何というか答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/23/post-3463/

コメント

タイトルとURLをコピーしました